公務員試験 H29年 国家一般職(農学) No.38解説

 問 題     

次は,我が国の農業経営体の動向に関する記述であるが,A~Dに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

農家や法人組織等を合わせた農業経営体数は,一貫して減少傾向で推移しており,平成17 年には約A 万経営体であったが,平成27 年には約140 万経営体となっている。しかし,規模の大きな経営体の数は増加しており,例えば,都府県のB ha 以上の経営体数は,平成17年の約5 万5 千経営体が,平成27 年には約7 万4 千経営体に増加している。

基幹的農業従事者*数も,一貫して減少傾向で推移し,平成27 年は,20 年前と比べて31 % 減少し,約175 万人となっている。年齢階層別にみると,65 歳以上が65 % を占め,40 歳代以下はC % となっており,著しくアンバランスな状態になっている。

営農類型別にみると,稲作の高齢化率が高く,平成27 年における65 歳以上の割合は77 % となっている。一方で,施設野菜,養鶏, D ,酪農は高齢化率が低く,65 歳以上の割合は,それぞれ44 %,41 %,34 %,28 % となっている。

* 自営農業に主として従事した世帯員のうち,普段の主な状態が「主に仕事(農業)」である者。

  A B C D
1. 200 5 10 養豚
2. 200 50 10 肉用牛
3. 200 50 20 肉用牛
4. 300 5 20 養豚
5. 300 50 20 養豚

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

記述 A ですが
減少傾向とはいえ半減まではしていません。A は「200」です。

B ですが
「50ha 以上」がそんなにどんどん増えている というのは感覚と合わないのではないでしょうか。 B は「5」です。

C の「基幹的農業従事者数において、40歳代以下の占める割合が 10%」というのはぜひおさえておきましょう。

以上より、正解は 1 です。

コメント