公務員試験 H28年 国家専門職(食品衛生監視員) No.6食品衛生学Ⅱ(1)解説

 問 題     

食中毒に関する次の記述の Ⓐ~Ⓗ に当てはまるものを語群から選び出し、それぞれの番号を記せ。

「食中毒とは、飲食物を介して体内に入った微生物や有害・有毒物質によって起こる Ⓐ の胃腸炎をいい、病因物質により分類される。

従来発生していた黄色ブドウ球菌による食中毒は、 Ⓑ 型食中毒であり、食品取扱者の Ⓒ が主な原因である。この細菌により産生された Ⓓ が胃や Ⓔ で吸収され、嘔吐中枢を刺激し、嘔吐などを起こす。

一方近年、新たな寄生虫を原因とする食中毒も発生している。この一つとして Ⓕ は、 5 ~ 7 個の Ⓖ をもち、ヒラメの Ⓗ に寄生する寄生虫であり、下痢や嘔吐を起こす。」

<語群>①感染、②毒素、③化膿巣、④虫垂炎、⑤極囊、⑥腸盲囊、⑦急性、⑧慢性、⑨小腸、⑩大腸、⑪腎臓、⑫筋肉、⑬脳、⑭エンテロトキシン、⑮ネオサキシトキシン、⑯クドア・セプテンプンクタータ、⑰サルコシスティス・フェアリー、⑱アニサキス

 

 

 

 

 

 解 説     

食中毒とは、微生物や、有害・有毒物質による、急性胃腸炎の総称です。毒素型食中毒と感染型食中毒に大別されます。毒素型の代表例は、黄色ブドウ球菌が産生するエンテロトキシンによる食中毒です。感染型の代表例はサルモネラ属菌による食中毒などです。手指の化膿創やニキビなどには、黄色ブドウ球菌が必ずいるとされています。

近年、新たな寄生虫が原因となる食中毒として、ヒラメの筋肉に寄生するクドア・セプテンプンクタータによる食中毒が報告されています。5~7個の極嚢を有し、下痢や嘔吐を引き起こします。

以上より
A 急性 ⑦
B 毒素 ②
C 化膿創 ③
D エンテロトキシン ⑭
E 小腸 ⑨
F クドア・セプテンプンクタータ ⑯
G 極嚢 ⑤
H 筋肉 ⑫ です。

最近の話題については、食品衛生の窓 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/ を定期的にチェックすることをおすすめします。

類題 H24問題6Ⅱ(1)

コメント

  1. (=^・・^=) より:

    コメント失礼いたします。
    Cは①感染ではなく、③化膿巣ではないでしょうか?
    ①の感染はBの毒素型のひっかけに用意されているものだと考えます!

  2. kazupiko より:

    解説修正いたしました
    コメントありがとうございます!