公務員試験 H28年 国家専門職(食品衛生監視員) No.6食品衛生学Ⅰ(2)解説

 問 題     

リステリア・モノサイトゲネスに関する記述 ①~⑤ について,妥当なものには ○ を,妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① 河川水や動物の腸管内など環境中に広く存在する細菌である。

② この細菌による食中毒の原因となる主な食材は,鮮魚介類である。

③ 免疫機能が低下している人が感染すると,紅斑や蕁じん麻ま 疹しんなどのアレルギー様症状を呈する。

④ 12 % 食塩濃度下でも増殖することができる細菌である。

⑤ 4 ℃ 以下の冷蔵庫内でも増殖することができる細菌である。

 

 

 

 

 

 解 説     

①は、妥当な記述です。

②ですが
低温環境下で生存できるため、調理済みの様々な加工品を通じて食中毒となります。「鮮魚介類」は妥当ではないと考えられます。

③ですが
症状はインフルエンザ様です。アレルギー様ではありません。

④、⑤は、妥当な記述です。
リステリアについては「低温、高塩濃度でも増殖可能で、低温長期保存の浸透に伴い、加工済み食品の食中毒原因の一つとなっている」という点をしっかりおさえておくとよいと考えられます。

以上より、①◯、②☓、③☓、④◯、⑤◯ です。

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