問 題
次は,田畑輪換による土壌の変化に関する記述であるが,A~Eに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
「一般に,水田地帯の地下水位は高く,耐湿性の劣る畑作物の栽培には適さないため, Aの悪い土壌では暗渠施工や深耕が行われる。畑転換後,土壌の乾燥が進むと粗孔隙が増え,B が進み,通気性が良くなる。
水田は,灌漑水からの養分供給があることや,湛水条件で栽培するため,畑に比べて有機物の分解が遅いことから,肥沃度が高い。しかし,畑地として年数が経過すると,地力窒素は硝酸化するとともに置換性塩基が流亡し,土壌はC しやすくなる。したがって,有機物,リン酸質資材,炭酸カルシウムなどの施用が必要となる。
畑転換当初は,土壌中の病原菌や線虫の密度がD 。また,雑草の発生相が変化するため,普通畑よりも雑草の発生量はE 傾向がある。」
/ | A | B | C | D | E |
1. | 透水性 | 団粒の形成 | 酸性化 | 高い | 多い |
2. | 透水性 | 単粒の分散 | アルカリ化 | 高い | 少ない |
3. | 透水性 | 団粒の形成 | 酸性化 | 低い | 少ない |
4. | 保水性 | 単粒の分散 | アルカリ化 | 低い | 多い |
5. | 保水性 | 団粒の形成 | アルカリ化 | 低い | 少ない |
正解 (3)
解 説
C が判断しやすいです。
塩基が流亡するのだから、土壌は「酸性化」します。これで正解は 1 or 3 です。
畑転換当初は、病原菌や線虫密度は低く、雑草の発生量も比較的少ない傾向にあります。
以上より、正解は 3 です。
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