公務員試験 H27年 国家専門職(食品衛生監視員) No.6食品衛生学Ⅰ(2)解説

 問 題     

次の化学物質とそれによって引き起こされる疾病の組合せ ①~⑤ について妥当なものには ○ を、妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

化学物質 疾病
① カドミウム イタイイタイ病
② 鉛 ヘモグロビン尿症
③ メチル水銀 水俣病
④ 有機リン系農薬 神経障害
⑤ 銅 骨軟化症

 

 

 

 

 

 解 説     

①は、妥当な組み合わせです。
イタイイタイ病の原因 Cd は、腎において特に 近位尿細管を障害します。その結果、カルシウムやリンの再吸収を阻害することにより、骨軟化症を惹起します。
類題 H26No4Ⅱ(2)

②ですが
鉛によって引き起こされる疾病としては、鉛中毒であれば妥当と考えられます。ヘモグロビン尿症は妥当な組み合わせではありません。

③は、妥当な組み合わせです。
水俣病は、慢性神経系の疾患です。

類題 H26No4Ⅱ(2)

④は、妥当な組み合わせです。
類題 H25No4Ⅰ

⑤ですが
銅の過剰症としては、赤血球の破裂による貧血(溶血性貧血)などが知られています。骨軟化症は妥当ではありません。

以上より、①◯、②☓、③◯、④◯、⑤☓ です。

コメント

  1. 愛閃 より:

    選択5は、溶血性貧血によってヘモグロビン尿症が引き起こされるということでしょうか?

  2. kazupiko より:

    銅の過剰症に関して
    改めて参考文献等を確認し
    解説を修正いたしました。

    コメントありがとうございます!

    • 愛閃 より:

      銅の欠乏症の骨粗鬆症との混乱を狙った問題かと思いました!修正ありがとうございます。

  3. 愛閃 より:

    すいません過剰症です。