公務員試験 H27年 国家専門職(教養) No.35解説

 問 題     

アフリカに関する記述A~Dのうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

A:19世紀においてイギリスがエジプトとケープ植民地を結ぶ縦断政策を進める一方フランスはアルジェリアを起点にサハラ砂漠とジブチを結ぶ横断政策を進めるなどヨーロッパ諸国の植民地政策により20世紀初頭にはアフリカはリベリアとエチオピアを除き実質的に植民地化された。

B:第二次世界大戦後民族運動の高まりによってケニアやアルジェリアなどが1950年代に独立しさらにガーナなど27か国が独立した1960年は「アフリカの年」と呼ばれた。その後は2011年の南スーダンの成立まで新たに独立した国はなかった。

C:1955年インドネシアのバンドンでアジアとアフリカの諸国の代表による初めての会議としてアジア=アフリカ会議が開かれた。また1963年にはアフリカ諸国の連帯などを目指してアフリカの独立国によってアフリカ統一機構(OAU)が結成された。

D:南アフリカ共和国では建国時から人種隔離政策(アパルトヘイト)が維持されてきたが1990年にマンデラが黒人初の大統領に選ばれた後この政策は段階的に緩和され1994年にはアパルトヘイトは完全に撤廃された。

1. A B
2. A C
3. A D
4. B C
5. B D

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

記述 A は、妥当な記述です。

記述 B ですが、アフリカの年以降も続々と各国が独立していきました。よって、記述 B は誤りです。

記述 C は、妥当な記述です。

記述 D ですが、1994 年に、マンデラ大統領が選ばれて、アパルトヘイト完全撤廃となります。よって、記述 D は誤りです。

以上より、妥当な記述は A,C です。
正解は 2 です。

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