公務員試験 H27年 国家専門職(教養) No.28解説

 問 題     

近年の保健衛生や貧困に関する記述A~Dのうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

A:世界保健機関(WHO)は全ての人々が可能な最高の健康水準に到達することを目的として設立されており2014年の西アフリカを中心とするエボラ出血熱の流行の際には国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態であると声明を発表した。

B:我が国で2012年に成立した新型インフルエンザ等対策特別措置法は新型インフルエンザ等の発生時において国民の生命及び健康を保護し国民生活及び国民経済に及ぼす影響が最小となるようにすることを目的としたもので国民に対する外出自粛要請等の措置などを規定している。

C:子どもの貧困率とは17歳以下の子どものうち所得が平均の半分を下回る世帯で暮らし,健康的な生活を送ることのできない子どもの割合を指し毎年WHOが各国の状況を公表している。我が国における同率は年々低下傾向にあり2000年代半ばには経済協力開発機構(OECD)加盟国平均を大きく下回った。

D:ミレニアム開発目標とはOECD が公表した開発途上国への援助に関する指針の一つで保健衛生や貧困・飢餓といった課題について2015年までの期限付きで掲げられていたが指針で示された全地域において2014年までに同目標は達成された。

1. A B
2. A C
3. A D
4. B C
5. C D

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

記述 A,B は妥当な記述です。

記述 C ですが、我が国における子どもの貧困率は OECD 加盟国中最低水準にあります。つまり、子どもの貧困率は高いということです。よって、記述 C は誤りです。

記述 D ですが、目標は達成されたものも、未達成のものもある中、「持続可能な開発目標」へと引き継がれました。よって、記述 D は誤りです。

以上より、妥当な記述は A,B です。
正解は 1 です。

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