公務員試験 H27年 国家専門職(教養) No.27解説

 問 題     

表は1950年から2010年まで10年ごとの期間における世界及び各地域の人口推移を示したものである。これから確実にいえるのはどれか。

1. 世界の人口について10年ごとの伸び率は1950年から2010年まで増加し続けている。
2. 1980年と2010年を比較すると増加した人口が最大の地域はアフリカである。
3. 各地域の人口が世界の人口に占める割合について1950年と2010年を比較するとヨーロッパは約2分の1に減少しているのに対しアフリカは約3倍に増加している。
4. アジア以外の地域の合計とアジアについて1950年と2010年を比較すると人口の伸び率はアジアの方が大きい。
5. 2000年から2010年にかけて他地域からの人口の流入が最も多いのはアジアである。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

選択肢 1 ですが、世界の人口については、左から 2 列目に注目します。すると、1990年 → 2000年 で 5321 → 6128 です。約 + 800です。 2000 → 2010 年で、6128 → 6916 です。やはりほぼ+ 800 です。すると、全体がもともと大きい 2000 年→2010 年の方が伸び率は小さいとわかります。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、これは常識的な知識も活用し、「人口増加といえばアジアでは?」と考えて、アジアに注目します。すると 1980年→ 2010年で、アジアは 2634 → 4165 なので、約+1500です。アフリカはそこまで増加していません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、1950年における、ヨーロッパ/全体 は 549/2526 です。2010 年では 740/6916 です。分母が3倍弱、分子が 1.5 倍弱なので、確かに大体半減といえます。一方アフリカですが、229/2526 → 1031/6916 なので、分母が 3 倍弱、分子が 5 倍弱なので、せいぜい2倍弱の増加です。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は、妥当な記述です。アジア以外の合計は、世界の人口から、アジアの人口をひけば計算できます。すると、1950年は 2526ー1396 で 1130です。2010 年は 6916ー4165 ≒ 2750 です。大体 2.5 倍です。一方アジアは 1396 → 4165 です。 大体 3 倍です。

選択肢 5 ですが、「他地域からの流入」は、この資料から読み取れません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

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