公務員試験 H27年 国家専門職(教養) No.25解説

 問 題     

図はある国の水産物の輸出金額に関して、輸出先国の国別内訳(上位5か国(A~E国))及び上位5品目の国別内訳を表したものである。これらから確実にいえるのはどれか。ただし輸出水産物(上位5品目)の国別内訳についてはA~E国のうち輸出金額が1%以下の国は「その他」に含まれている。

1. 水産物輸出金額の上位5品目中、B国への輸出金額が多い品目は多い順にブリ、ホタテガイ,マグロである。
2. ナマコとブリを除くとC国への水産物輸出金額はA国やB国へのそれよりも多い。
3. サバ、マグロ、ブリの3品目合計でみると水産物輸出金額に占めるD国の割合は約3割である。
4. E国への水産物輸出金額に占めるホタテガイ、ナマコ、サバ、マグロ、ブリの5品目の割合は,約5割である
5. 水産物輸出金額の上位5品目中上位2か国合計の輸出金額をみると一番多い品目から順に,ナマコ、ブリ、マグロである。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

選択肢 1 は確実です。
ナマコ、サバについては1%以下なので、ブリ、ホタテガイ、マグロの3つが上位3品目であることはすぐに読み取れます。それぞれの額を概算すると、ブリが 77 億 の 89% なので、大体 70 億です。ホタテガイが 189 億 の 31% なので、60億弱です。マグロが 90 億の 25% で、20 億強です。確かにブリ、ホタテガイ、マグロの順です。

選択肢 2 ですが、マグロに注目すれば、C 国へは 1% 以下です。A国や B 国への輸出金額の方が明らかに多いと読み取れます。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、サバ、マグロ、ブリ3品目の輸出金額の合計は 92+90+77 ≒ 260億です。ブリはほぼ D 国へ輸出していないので、サバの 92 億の 23%= 20 億強 と、マグロ 90 億の 41% 40 億弱なので、ほぼ 60 億弱 が D 国の占める金額です。 60/260 は、せいぜい 2割強です。3割は少し多く見積もりすぎです。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが、E 国への水産物輸出金額は 1700 億の 7% なので 119 億です。ナマコ、ブリはほぼ輸出していないので、ホタテガイ、サバ、マグロに注目します。するとホタテ 189 億の 8% ≒ 15 億、サバ 92 億の 18% ≒ 18 億、マグロ 90 億の 8% ≒ 7 億です。合計で大体 40 億です。 40/119 なので、せいぜい 3 割強です。約5割は多く見積もりすぎです。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが、ホタテの 上位 B,C で 189 億の 57% で 100 億以上、ナマコの 上位 A,C 106 億の 99% で 100 億以上なので、多い品目にホタテとナマコは確実に入ります。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

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