公務員試験 H27年 国家一般職(農学) No.36解説

 問 題     

我が国の畜産物の流通に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1. 鶏肉は食鳥検査法*に基づいて抗生物質の有無やサルモネラなど食中毒の原因となる細菌の検査を受け食品衛生法に基づいて疾病・異常の診断を行う。鶏肉にはブロイラー地鶏,廃鶏があり平成25年における総処理重量の約5割がブロイラーである。

2. 牛乳の処理は乳業メーカーなどの加工流通業者が独自に定める基準に従って冷却や殺菌などが行われている。牛乳は飲用乳と加工原料乳とに分けられこのうち飲用乳の割合は年々増加しており平成25年においては約7割を占めている。

3. 豚肉は背骨を中心にして左右に引き割った枝肉半丸の状態で市場の取引がなされ主として品種年齢性別に基づいた規格により品質が判定される。特に上質なものはPSE 豚肉と呼ばれ生肉用に高値で取引されている。

4. 肉用牛の枝肉は、肉量だけでなく価値の高い部分肉からとれる正肉量が多いことが望まれる。肉質の中で最も重要視される脂肪交雑は、肥育方法に左右され肉用牛の場合品種間による差はみられない。またその基準は脂肪の面積割合などに基づいて8段階が設定されている。

5. 牛肉豚肉は生体から枝肉処理をするために原則としてと畜場を経由して流通する。また平成に入ってから輸入肉の比率が次第に高まっており平成24年の主な輸入先国として牛肉についてはオーストラリアや米国が豚肉については米国が挙げられる。
*正式名称は「食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律」

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが
全体の約 9 割弱がブロイラーです。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
飲用乳の割合は減少傾向が続いていましたが、近年横ばいとなっています。「年々増加」ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
「PSE豚肉」とは P=Pale 淡い、S=Soft 軟弱、E=Exudative 水っぽい 特徴を持つ異常肉の一種です。「上質」ではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
脂肪交雑は1~12の12段階で評価します。「8段階」ではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は、妥当な記述です。

以上より、正解は 5 です。

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