公務員試験 H27年 国家一般職(高卒 基礎) No.31解説

 問 題     

次の下線部について漢字の使い方がいずれも妥当なのはどれか。

  1. 物価の上昇を押さえる― 証拠を抑える
  2. 合理化を計る― 時間を量る
  3. 迷惑を架ける― 電線を懸ける
  4. 機転が利く― 薬が効く
  5. 全力を揚げる― 腕前を挙げる

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

選択肢 1 ですが、上昇を「抑制する」という意味なので「抑える」です。一方、証拠は「押収する」という意味なので「押さえる」です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、合理化を「意図する」という意味なので「図る」です。一方、時間は「計測する」という意味なので、「計る」です。「測る」でも間違いではありません。ちなみに「量る」は体積や重さを計量する際に用います。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、迷惑は「掛ける」が用いられます。電線は「架橋する」と同様の意味なので「架ける」です。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は妥当です。

選択肢 5 ですが、力を「出し尽くす」という意味で「挙げる」が用いられます。一方、腕前は上昇するという意味なので「上げる」です。「揚げる」は座敷に揚げるや、凧揚げ といった表現で用いられます。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

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