公務員試験 H27年 国家一般職(高卒 基礎) No.30解説

 問 題     

次はケッペンの気候区分に関する記述であるがア~エに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

気候学者のケッペンは地域ごとに異なる植生に着目して世界の気候を地域区分した。その基準は最暖月と最寒月の平均気温及び最多降水月と最少降水月の月平均降水量などである。

ケッペンの気候区分ではまず乾燥のために樹木が生育できない乾燥気候(B)とそれ以外の気候とに大別される。

また乾燥気候以外の気候は温度の基準によって

  • 熱帯気候(A:最寒月の平均気温ア°C 以上)
  • 温帯気候(C:最寒月の平均気温-3°C 以上ア°C 未満)
  • 冷帯気候(D:最寒月の平均気温-3°C 未満で最暖月の平均気温10°C 以上)
  • 寒帯気候(E:最暖月の平均気温10°C 未満)

に区分される。

温帯気候(C)のうちイ気候(Cs)はウに亜熱帯高圧帯の影響を受け乾燥しまた温暖エ季少雨気候(Cw)はエに乾燥しウにモンスーンなどの影響を受け降水量が多い。

  • ア    イ     ウ  エ
  1. 18   地中海性   夏  冬
  2. 18   地中海性   冬  夏
  3. 18   西岸海洋性  夏  冬
  4. 10   地中海性   冬  夏
  5. 10   西岸海洋性  冬  夏

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

熱帯は、最寒月の平均気温が 18 ℃以上です。温帯(C)のうち、Cs は、地中海性気候です。乾燥するのは夏です。地中海の暑くてカラッとしたイメージから連想するとよいかもしれません。

以上より、正解は 1 です。

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