公務員試験 H27年 法務省専門職員 No.47解説

 問 題     

セツルメントに関する記述 A~D のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

A. セツルメント運動とは、知識や財産を備えた人などが、貧困地域に住み込み貧困者との人格的接触を通じて、貧困の現実からその科学的な理解と、その解決に不可欠な社会改良の在り方を探求した事業である。

B. 世界最初のセツルメントは、 19 世紀後半 M. リッチモンドがシカゴに開設したハル・ハウスである。この開設の背景には、米国資本主義の展開と矛盾、特に労働者階級の劣悪な労働条件やその地域に集積する生活問題があったとされている。

C. 我が国の初期のセツルメントにおいては、 A. アダムスが岡山に開設した博愛会や,英国のセツルメントなどの影響を受けて、片山潜が東京に開設したキングスレー館が著名である。

D. セツルメント運動の主要な活動方法として用いられていたのが、友愛訪問を手法とするケースワークである。この運動を通して、地域社会の諸問題に対する住民の意識が高まり、 1920 年代には、地域社会の諸問題の改善を目指すケアマネジメントの発展へとつながっていった。

1. A B
2. A C
3. B C
4. B D
5. C D

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

記述 A は妥当です。

記述 B ですが
バーネット牧師夫妻設立、イギリスのトインビー・ホールが世界最初といわれています。また、ハルハウスは、ジェーン・アダムズが、エレン・ゲイツ・スターと共同設立した慈善施設セツルメントハウスです。M.リッチモンドは「ケースワークの母」と呼ばれる人物です。記述 B は誤りです。

記述 C は妥当です。

記述 D ですが
セツルメント運動は「定住」して、多様な(医療、教育、保育など)役割を果たした運動です。友愛「訪問」を手法とするケースワークではありません。記述 D は誤りです。

以上より、妥当な記述は A,C です。正解は 2 です。

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