公務員試験 H26年 国家専門職(食品衛生監視員) No.6食品衛生学Ⅱ(3)解説

 問 題     

平成24年病因物質別食中毒発生状況に関する次の表中のA~Fに当てはまるものを、語群から選び出しそれぞれの番号を記せ。

<語群>①ノロウイルス、②動物性自然毒、③サルモネラ属菌、④A型肝炎ウイルス、⑤植物性自然毒、⑥腸管出血性大腸菌(VT 産生)、⑦カンピロバクター・ジェジュニ╱コリ、⑧リステリア菌、⑨アデノウイルス、⑩インフルエンザウイルス

 

 

 

 

 

 解 説     

判断しやすいのは、Dではないでしょうか。圧倒的患者数を占めるウイルスは、ノロウイルスです。最近の食中毒は圧倒的1位がノロウイルスです。

また、E,Fについては、自然毒とあるので動物性と植物性ですが、事件数、患者数共に多いのは植物性自然毒です。

A ~ C ですが、死者数が目立つ B が腸管出血性大腸菌と判断できます。事件数が顕著に大きいCはカンピロバクター・ジェジュニ/コリです。事件数、患者数共に上位である点から A はサルモネラと考えられます。

ちなみに、事件数の割に患者数が多いウェルシュ菌は別名給食病と呼ばれます。1件で大量の患者が出る傾向にある点を抑えておくとよいです。また、リステリア菌については、低温や高塩濃度でも増殖できる点が特徴です。

以上より
A サルモネラ属菌 ③
B 腸管出血性大腸菌(VT 産生) ⑥
C カンピロバクター・ジェジュニ╱コリ ⑦
D ノロウイルス ①
E 植物性自然毒 ⑤
F 動物性自然毒 ② です。

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