公務員試験 H26年 国家専門職(食品衛生監視員) No.2食品化学Ⅲ解説

 問 題     

ケン化価及びヨウ素価についてそれぞれ5行程度で説明せよ。

 

 

 

 

 

 解 説     

解答例)
ケン化価・・・ケン化価とは、1g の油脂をケン化するために必要な KOH 等の量のことである。単位は mg である。ケン化とは、エステルにアルカリを加えることでカルボン酸とアルコールに加水分解する反応のことである。ケン化価は、油脂中の脂肪酸の平均分子量の指標である。ケン化価が大きいと、平均分子量は小さいと考えられる。

ヨウ素価・・・ヨウ素価とは、油脂 100g に吸収されるハロゲンの量をヨウ素の g 数で表したものである。不飽和脂肪酸の二重結合を検出する。ヨウ素の単体では反応性に乏しいため、塩化ヨウ素を用いるウィース法や、臭化ヨウ素を用いるハヌス法が広く用いられている。ヨウ素価が大きいほど、試料中の脂肪酸の不飽和度が高いと考えられる。

共通点は、油脂の性質評価の値の一つであるという点、相違点は、油脂のどのような性質の評価に用いるかという点があげられます。

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