公務員試験 H26年 国家一般職(化学) No.39解説

 問 題     

遺伝子発現に関する記述 ㋐~㋓ の下線部の正誤の組合せとして最も妥当なのはどれか。

㋐ 遺伝子の上流にはプロモーター領域がありこの領域でDNA ポリメラーゼがDNA に結合する

㋑ レトロウイルスと呼ばれるある種のRNA ウイルスでは宿主に感染後にウイルスのRNA を鋳型として逆転写酵素が働いてDNA を合成する

㋒ 遺伝子DNA がコードしているタンパク質の情報はtRNA に転写されてタンパク質合成系に伝えられる。

㋓ 真核生物のDNA はヒストンと結合してヌクレオソーム構造を形成しておりヒストンの修飾によってヌクレオソーム構造が変化することで転写が制御されている

㋐  ㋑  ㋒ ㋓
1. 正 正 誤 誤
2. 正 誤 正 誤
3. 正 誤 誤 正
4. 誤 正 正 誤
5. 誤 正 誤 正

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

記述㋐ですが
遺伝子発現においてプロモーター領域と結合するのは「RNAポリメラーゼ」です。DNAポリメラーゼは「DNA」を合成する酵素です。よって、記述㋐は誤りです。
正解は 4 or 5 です。これにより、記述㋑は正しいとわかります。

記述 ㋒ は明らかに誤りです。
転写されるのは「mRNA」です。

以上より、正解は 5 です。

記述 ㋓ は正しい記述です。
ヒストンのメチル化やアセチル化により転写制御が行われています。エピジェネティックな遺伝子発現制御の一例として知られています。「エピジェネティック」とは、「塩基配列の変更を伴わないような」、「後天的な」といった意味です。

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