公務員試験 H26年 法務省専門職員 No.35解説

 問 題     

学校経営及び学級経営に関する記述 A~D のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。

A. コミュニティ・スクールとは、我が国においては、子どもたちの興味や関心によって学習を自由に進める学校のことをいう。個別学習の徹底、学級や学年の解体、自由な学習活動のための教室間の壁を取り払ったオープンスペースなどが特色である。

B. 学校評価とは、学校組織全体を、それぞれの目標に照らして点検・評価しその結果に基づき、学校活動全般についての改善を図る総合的なシステムをいう。文部科学省が 2008 (平成20) 年に改訂した「学校評価ガイドライン」では、学校評価は、自己評価、学校関係者評価、第三者評価の三つの評価の全体的な関連によって成り立つものと捉えている。

C. 一学級の人数は、明治期に制定された小学校令で、尋常小学校80人以下、高等小学校60人以下と規定され、以後縮小の方向で改正が重ねられてきた。2013 (平成25) 年現在、「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律」においては、公立小中学校における一学級の人数は 25 人を標準とすることが規定されている。

D. ティーム・ティーチング (TT) とは、2人以上の教師がティームを組んで、子どもの教育に当たる協力型の授業組織である。我が国においては、個人差を意識して、個に応じた指導や協力的な指導など、指導方法及び指導体制の工夫改善を実現するための国の支援策として、TT 教員が加配された。

1. A B
2. A C
3. B C
4. B D
5. C D

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

記述 A ですが
「オープンスクール」についての記述と考えられます。コミュニティ・スクールは、地域運営学校とも呼ばれる、学校運営協議会を置く学校です。地域の住民が学校運営に積極的に関わる形態です。A は誤りです。

記述 B は、妥当な記述です。

記述 C ですが
2020 年時点において、「公立義務教育諸学校の・・・法律」によれば、標準は 40 人(第一学年のみ 35 人)です。減少傾向にありますが 25 人ではありません。

記述 D は妥当な記述です。

以上より、正解は 4 です。

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