公務員試験 H25年 国家専門職(食品衛生監視員) No.1分析化学Ⅱ(1)(2)解説

 問 題     

Ⅱ沈殿滴定法に関する次の文章を読み、以下の問いに答えよ。

「沈殿滴定法は、難溶性塩を生成する金属イオン及び陰イオンについて適用することができる。沈殿滴定法の一種であるモール法では、クロム酸カリウム溶液を指示薬として、塩化物イオンなどの ㋐ イオンを定量する。

銀イオンは、塩化物イオンとクロム酸イオンの両方と難溶性塩を生成するため、クロム酸イオンの存在下で塩化物イオンを含有する試料溶液に、銀イオンの標準溶液を ㋑ で加えていく。

塩化銀の溶解度がクロム酸銀の溶解度より ㋒ ために、先に ㋓ 色の塩化銀の沈殿が生じた後に、銀イオンはクロム酸イオンと反応して、赤褐暗赤色のクロム酸銀の沈殿が生じる。」

⑴ 下線部Ⓐ及びⒷの化学式を記せ。

⑵ ㋐〜㋓に当てはまる語句を語群から選び出し、それぞれの番号を記せ。

<語群>①ヨウ化物、②ハロゲン化物、③水酸化物、④酸化物、⑤ビーカー、⑥ホールピペット、⑦ビュレット、⑧小さい、⑨大きい、⑩黄、⑪青紫、⑫黒、⑬白

 

 

 

 

 

 解 説     

(1)
AgCl,Ag
2CrO4

(2) 
㋐ですが
「塩化物イオンなどの」とあるので、ハロゲンイオン と考えられます。

㋑ですが
「少しずつ液を加えていくための器具」なので、語群から選ぶならば、ビュレットが適切であると考えられます。

㋒、㋓ですが
塩化銀の溶解度の方が「より小さい」から先に溶けきれなくなって白色沈殿が生じる と考えられます。

以上より
㋐ ハロゲン化物 ②
㋑ ビュレット ⑦
㋒ 小さい ⑧
㋓ 白 ⑬   です。

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