公務員試験 H26年 国家一般職(土木) No.30解説

 問 題     

圧密時間に関する記述㋐、㋑、㋒の正誤の組合せとして最も妥当なのはどれか。

㋐ 一般に、シルトより粘土の方が圧密が速く進行する。

㋑ 圧密時間は最大排水距離の2乗に比例する。

㋒ 圧密時間は圧密度とは無関係である。

  • ㋐  ㋑  ㋒
  1. 正  正  正
  2. 正  誤  誤
  3. 誤  正  正
  4. 誤  正  誤
  5. 誤  誤  正

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

記述アですが、シルトは粘土よりも粒径が大きいです。粒径が大きいと間隙が大きく透水性が高いため、圧密が速く進行すると考えられます。従って、「粘土よりシルト」の方が圧密が速く進行します。アは誤りです。

記述イ、ウは確実に判断したい記述です。

圧密といえば、圧密時間についてt = Tv・d2/Cv が思い出すべき公式です。Tv=時間係数です。これは圧密度 U により定まる 0~1 の係数です。

従って、t は、d の二乗に比例します。

イは正しい記述です。

また、圧密度 U により、Tv が変化するため、圧密時間と関係があります。

よって、ウは誤りです。

以上より、誤、正、誤です。

正解は 4 です。


類題 H25no30

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