公務員試験 H26年 国家一般職(土木) No.31解説

 問 題     

宅地を造成するに当たり、対象地を面積の等しい長方形に分割して、これらの長方形の各頂点における地盤高を測量したところ、図に示すとおりであった。

この対象地を切取り土量と盛土量が等しくなるように地ならしして、平坦な土地とする。

地ならし後における土地の地盤高として最も妥当なのはどれか。

ただし、切取り土と盛土の密度は等しいものとし、計算に当たっては、図に示す面積の等しい長方形に分割して点高法により土量を求めるものとする。

  1. 5.6m
  2. 5.7m
  3. 5.8m
  4. 5.9m
  5. 6.0m

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

「面積の等しい長方形に分割して点高法」と来れば以下の1,2,3の手順で計算です。

1:分割した長方形の個数を数える。

2:各頂点がいくつの長方形に共通するか数えて Σh1,Σh2,Σh3,Σh4 を計算する。

※ Σh1 とは、h1 の和です。h1とは「一つの長方形のみに含まれる頂点高さ」です。

Σh2は、h2 の和です。h2=「二つの長方形に共有される頂点高さ」です。

以下、h3,h4 も同様に考えます。

3:H = (1×Σh1+2×Σh2+3×Σh3+4×Σh4)/  (個数×4)

本問では

1:分割した長方形の個数は「5」個。

2:下図のようになるので

  • Σh1 = 5.0+6.0+5.0+7.5+9.5+9.0 = 42.0
  • Σh2 = 3.5+4.0+4.0+7.0 = 18.5
  • Σh3 = 4.5+6.5 = 11.0
  • Σh4 = なし。

以上より

H = (1×42.0+2×18.5+3×11.0)/(5×4)
=112/20
=5.6

従って、正解は 1 です。

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