2021年 国家一般職(高卒 技術) No.89 建築施工 解説

 問 題     

我が国における鉄筋コンクリート工事に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 鉄筋のガス圧接作業は、一般に、強風時又は降雨時に行う。

㋑ 梁下の支保工の存置期間は、一般に、構造体コンクリートの圧縮強度がその部材の設計基準強度に達したことが確認されるまでとする。

㋒ コンクリートの練混ぜから工事現場での打込み終了までの時間は、外気温が 25 ℃ 以上の場合、一般に、24 時間以内であればよい。

1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

㋐ ですが
原則、降雨時圧接は行いません。鉄筋継手工事標準仕様書 ガス圧接工事によれば「降雨・降雪時には原則として圧接作業は行わない。ただし、継手の品質に影響を与えない程度の少量の降雨・降雪の場合には、監理・責任技術者の承認を得て作業を行うことができる」とあります。㋐ は誤りです。

㋑ は妥当です。
支保工は、構造物や土壁といった対象物が崩れないように支える仮設設備です。

㋒ ですが
生コンクリートは、練混ぜから打込み終了まで、外気温が 25 ℃以下なら 120 分以内、外気温が 25 ℃を超えるなら 90 分以内に終えなくてはいけません。「一般に、24 時間以内」ではありません。㋒ は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

類題 2020 no89 鉄筋コンクリート工事

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