2020年 国家一般職(高卒 技術) No.2 数学 解説

 問 題     

2 次方程式 x2 – 2ax + 4 = 0 が、ただ一つの実数解(重解)をもつような正の定数 a はいくらか。

1. 1
2. 2
3. 3
4. 4
5. 5

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

「ただ一つの実数解(重解)を持つ」とは、y = x2 – 2ax + 4 ・・・ (1) のグラフと y = 0 のグラフの交点が  ただ一つあるということです。

y = 0 とは x 軸に他なりません。すると、(1) のグラフの頂点の y 座標が 0 であれば、交点がただ一つとなります(類題 H28no1 2 次方程式が2つの実数解を持つ条件)。

二次関数の頂点の軸は y = ax2 + bx + c において、x = ーb/2a です。これは基礎知識です。(平方完成で求めても OK です)

y = x2 – 2ax + 4 の頂点の x 座標は、軸の公式より ー(-2a/2) = a です。(これは y = (x-a)2 -a2 +4 と変形して見つけてもかまいません)

頂点の x 座標である「x = a」を(1)に代入すれば、y = 4 – a2 です。y = 0 となるのは、0 = 4 – a2 となる場合です。方程式を解けば a = ± 2 の時です。問題文より「a は正の定数」なので、a = 2 と決まります。

以上より、正解は 2 です。

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