公務員試験 2019年 国家一般職(行政) No.67解説

 問 題     

第二次世界大戦後の我が国の教育改革における男女平等に関する ア~エ の記述のうち,妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

ア.戦前の学校体系は単線型であったが,男子が尋常小学校(国民学校),旧制中学校,旧制高等学校と進学できたのに対し,女子は旧制中学校までしか進学できなかった。戦後の教育改革では,単線型は維持されつつ,男女共通の六・三・三制の学校体系が編成された。

イ.昭和 22(1947)年に制定された当時の教育基本法において,「教育上男女の共学は,認められなければならない。」とされた。その後,公立の小学校・中学校・高等学校では,一部の地域の高等学校を除き,男女共学制が取り入れられた。

ウ.戦前の尋常小学校(国民学校)では,女子向けの教科として裁縫と修身が置かれていた。戦後の教育改革により小学校で創設された家庭科は,当初は女子のみ必修科目であったが,後に男女共修科目となった。

エ.戦後,女子の大学入学を妨げている規定が改められるとともに,大学における共学制を実施するとの方針が定められた。また,女子教育振興のために,国立女子大学が東京・奈良の 2 か所に設置された。

1.ア,イ
2.ア,エ
3.イ,ウ
4.イ,エ
5.ウ,エ

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

記述 ア ですが
戦前の日本は、男女別学、複線型学校教育制度をとっていました。戦後、「単線型・男女共学」に改められました。記述 ア は誤りです。

記述 イ は妥当です。
当時の教育基本法、及び、男女共学制についての記述です。

記述 ウ ですが
女子向けの教科は「裁縫」です。修身は女子向けではなく、男女共に学んだ科目です。また、家庭科は小学校では男女共に課せられた科目です。記述 ウ は誤りです。

記述 エ は妥当です。

以上より、正解は 4 です。

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