公務員試験 2019年 国家一般職(高卒 技術) No.87解説

 問 題     

鉄筋コンクリート構造に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「一般に、大梁はスパンが 6 m 前後の場合、梁せいは大梁スパンの 1/10 程度、梁幅は梁せいの 1/2 程度とすることが多い。しかし、梁の両端が固定端の場合、梁に生じる曲げモーメントは、㋐ より ㋑の方が大きいので、 ㋑ の梁せいを大きくとって調節する場合もある。このような梁せいを大きくとるために傾斜をつけた部分を ㋒ という。」

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

柱同士をつなぐのが「大梁」です。大梁同士をつなぐのが「小梁」です。

㋐、㋑ ですが
「・・・㋑ の梁せいを大きくとって調整・・・梁せいを大きくとるために傾斜をつけ」という部分に注目すれば、㋑ が端っこ、つまり「端部」であると判断できるのではないでしょうか。㋑ が端部 であれば、㋐ は選択肢より「中央部」です。正解は 3 ~ 5 です。

㋒ ですが
ハンチの意味を思い出せなくても、以下のように「小梁」と「スラブ」はないと判断できるとよいです。

小梁とは、大梁同士をつなぐ部材です。大梁の端部分についての記述中なので「小梁」はありえません。

スラブとは、床材や屋根材のことです。イメージとしては大きな平板です。ダンボールの底面及び上面を想像するといいかもしれません。こちらも、大梁の端部分についての記述中なのでありえません。従って、㋒ はハンチです。

以上より、正解は 5 です。

 

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