公務員試験 2019年 国家一般職(高卒 技術) No.86解説

 問 題     

図は、鉄筋コンクリート構造の建築物の基礎を支持形式によって分類したものである。㋐ ~ ㋔ のうち次の記述に当てはまるものとして最も妥当なのはどれか。

「1 本の柱の荷重を一つの基礎スラブで支持して直接地盤に伝える形式であり、底面の形を正方形又は長方形とし、一般に、基礎梁を用いて相互に連結する。」

1.㋐
2.㋑
3.㋒
4.㋓
5.㋔

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

「基礎」は、地盤(地面)と建物の間にあり、建物を支えるコンクリート部分です。

良好な地盤であれば、家ー基礎ー地盤で OK です。直接基礎といいます。一方、軟弱な地盤の場合、地中深くまでいかないとしっかりと建物を支えてくれません。そういう時に杭を深くまで打って基礎とします。こちらが杭基礎です。

問題文の「・・・直接地盤に」という部分から、直接基礎についての記述と分かります。正解は ㋐、㋑、㋒ のどれかです。

直接基礎はさらに3つに大きく分類されます。柱の下に1つの基礎で支える「独立基礎」、建物の壁に沿って基礎を作る「布基礎」、建物底面全体に基礎を作る「ベタ基礎」の3つです。

「1 本の柱の荷重を一つの基礎スラブで支持」とあるため、独立基礎です。正解は ㋐ です。

ちなみにですが、杭基礎は大きく2つに分類されます。地盤で荷重を受け取れるよう、硬い地盤まで杭を伸ばす「支持杭」と、土壌の摩擦力で荷重を支える「摩擦杭」です。

以上より、正解は 1 です。

 

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