R2 汚水処理特論 問21

 問 題     

ノルマルヘキサン抽出物質の検定方法に関する記述中、下線を付した箇所のうち、誤っているものはどれか。

ノルマルヘキサン抽出物質とは試料を(1)アルカリ性とし、ヘキサン抽出を行った後、(2)約80℃でヘキサンを揮散させたときに残留する物質をいう。

この試験は、主として揮散しにくい(3)鉱物油及び(4)動植物油脂類の定量を目的とするが、これらのほかヘキサンに抽出された(5)揮散しにくいものは、定量値に含まれる。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

(1)の「アルカリ性」が誤りで、正しくは「pH4以下の弱酸性」となります。

ノルマルヘキサン抽出物質は問題文の後半に書かれている通り、水中に含まれる鉱物油や動植物油脂類の量を知るための分析法です。水中の微生物によってこれらの鉱油や油脂類が分解されるのを防ぐために、弱酸性にして微生物の活動を止めます。

もし採取した水をアルカリ性にすると、油脂類は塩基によってけん化されてしまいます。けん化とは、油脂が加水分解されて酸の塩とアルコールを生じる反応です。これでは、測定したい油脂類がノルマルヘキサン抽出物質ではない化合物に変化してしまうので、測定に誤差が生じます。

よって、正解は(1)です。

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