R1年 大気概論 問7 問題と解説

 問 題     

2016(平成28)年度において、すべての測定地点で指針値を達成している有害大気汚染物質はどれか。

  1. 塩化ビニルモノマー
  2. 1,2‒ジクロロエタン
  3. ニッケル化合物
  4. ひ素及びその化合物
  5. マンガン及びその化合物

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

有害大気汚染物質のうち、以下の4物質には環境基準が設定されています。

  • ベンゼン
  • トリクロロエチレン
  • テトラクロロエチレン
  • ジクロロメタン

また、環境基準を定めるほどではないけれど、多少の注意を要する物質として、以下の11項目について指針値が定められています。

  • アクリロニトリル
  • 塩化ビニルモノマー
  • クロロホルム
  • 1,2-ジクロロエタン
  • 水銀及びその化合物
  • ニッケル化合物
  • ひ素及びその化合物
  • 1,3-ブタジエン
  • マンガン及びその化合物
  • アセトアルデヒド
  • 塩化メチル

上記の11項目のうち、平成28年度実績としてすべての測定地点で指針値を達成できたのは

  • アクリロニトリル
  • 塩化ビニルモノマー
  • クロロホルム
  • 水銀及びその化合物
  • 1,3-ブタジエン

の5物質で、達成できなかった地点が1箇所でもあったのは

  • 1,2‒ジクロロエタン
  • ニッケル化合物
  • ひ素及びその化合物
  • マンガン及びその化合物

です。よって、正解は(1)となります。

ちなみに、

  • アセトアルデヒド
  • 塩化メチル

の2物質は令和元年度に追加された項目なので、本問の出題時には指針値がありませんでした。

指針値の定められた9物質に関する最新の数値はこちらのページの一番下にまとめてありますので、試験前に最新の情報を確認しておくとよいと思います。

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