H30年 大気概論 問5 問題と解説

大気汚染の状況に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 平成27年度における浮遊粒子状物質(SPM)の長期的評価に基づく環境基準達成率は、一般環境大気測定局(一般局)と自動車排出ガス測定局(自排局)でほぼ等しく、約80%であった。
  2. 微小粒子状物質(PM2.5)の環境基準は、年平均値が15μg/m3以下であり、かつ1日平均値が35μg/m3以下である。
  3. 平成27年度におけるPM2.5の環境基準達成率は、自排局で58.4%であり、一般局で74.5%であった。
  4. 平成27年度における二酸化硫黄の長期的評価に基づく環境基準達成率は、一般局で99.9%、自排局で100%であった。
  5. 有害大気汚染物質であるベンゼンについては、平成27年度に環境基準を超過した測定地点はなかった。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    


(1)について、浮遊粒子状物質(SPM)の達成率は、一般局で99.6%、自排局で99.7%です。よって、両者はほぼ等しいといえますが、「約80%」は明らかに誤りです。

(2)は正しい記述ですが、これは重要知識としてぜひ押さえておいてください。

(3)~(5)も記述の通りですが、特に(3)や(5)については年度によって数値が大きく変動するおそれがあるので、試験前には最新のデータをチェックしておいてください。

環境基準の達成率に関する最新の数値はこちらのページにまとめてあるので、ぜひ参照してください。

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