H30年 ばいじん・粉じん特論 問5 問題と解説

電気集じん装置の集じん性能に関わりの深いダストの見掛け電気抵抗率ρdに関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 一般に、温度が変化するとρdも変化する。
  2. ρdが102~約5×108Ω・mの範囲では、ρdの相違による集じん性能への影響は小さい。
  3. 粒子表面への三酸化硫黄の付着などは、ρdに影響しない。
  4. ρdが102Ω・m以下では、異常再飛散により集じん性能が低下する。
  5. ρdが5×108Ω・m以上では、逆電離現象により集じん性能が低下する。

 

 

 

 

 

正解 (3)

(3)の記述は文章からして明らかに怪しいですが、三酸化硫黄は水分と合わさると硫酸になるため、ρdに影響が出ます。

(1)と(3)について、ρdに影響を与える因子は、一般に以下の3つといわれています。

  1. 温度
  2. 水分
  3. 三酸化硫黄の付着

(2)、(4)、(5)について、細かい数値はともかく、ダストの見掛け電気抵抗率ρdは高すぎても低すぎても集じん性能に悪影響を与えることは知っておいてください。具体的なことは(4)と(5)に書かれている通り、ρdが低いと異常再飛散が起こり、ρdが高いと逆電離現象が起こり、いずれも集じん性能が低下します。

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