H29年 公害総論 問9 問題と解説

環境省による平成26年度の大気中濃度の測定結果として、環境基準又は指針値を超過する測定地点があった有害大気汚染物質はどれか。

  1. ジクロロメタン
  2. トリクロロエチレン
  3. ベンゼン
  4. 水銀及びその化合物
  5. 1,2‐ジクロロエタン

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

有害大気汚染物質のうち、環境基準の定められているものは以下の4項目です。

  • ベンゼン
  • トリクロロエチレン
  • テトラクロロエチレン
  • ジクロロメタン

これら4つはいずれも基準値超過がありませんでした(H26年)。環境基準の達成率に関する最新の数値はこちらのページにまとめてあります。

また、環境基準を定めるほどではないけれど、多少の注意を要する物質として、以下の11項目について指針値が定められています。

  • アクリロニトリル
  • 塩化ビニルモノマー
  • クロロホルム
  • 1,2-ジクロロエタン
  • 水銀及びその化合物
  • ニッケル化合物
  • ひ素及びその化合物
  • 1,3-ブタジエン
  • マンガン及びその化合物
  • アセトアルデヒド
  • 塩化メチル

このうち、1,2-ジクロロエタン、ニッケル化合物、ひ素及びその化合物の3項目で基準を超過していました(H26年)。よって、正解は(5)になります。

指針値の定められた11物質に関する最新の数値はこちらのページの一番下にまとめてありますので、試験前に最新の情報を確認しておくとよいと思います。

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