H29年 公害総論 問8 問題と解説

大気がもつ温室効果全体に対する個々の気体の寄与を大きい順に左から並べたとき、正しいものはどれか。

  1. 水蒸気   > メタン    > 二酸化炭素
  2. 二酸化炭素 > 水蒸気    > メタン
  3. 水蒸気   > 二酸化炭素  > メタン
  4. 水蒸気   > 一酸化二窒素 > 二酸化炭素
  5. 二酸化炭素 > 一酸化二窒素 > 水蒸気

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

温室効果ガスの寄与率で最大のものは「水蒸気」です。乾燥地帯と湿潤な地域を比べるとその寄与率が大きく異なるので、具体的に何%とは決めづらいですが、少なくとも全体の半分以上は水分によるものです(湿潤な場所なら9割以上の寄与となることも珍しくありません)。

とはいえ、水(水蒸気)は人類にとって不可欠ですし、地球温暖化を食い止めるために世の中から水をなくしましょう…と計画しても仕方ないので、温室効果ガスの削減について取り組む際は、水以外の物質についてのみ考えます。

水を除いたものの中で最も寄与が大きいのは二酸化炭素で、次いでメタン、それからフロン類、そして一酸化二窒素と続きます。よって、正解は(3)となります。

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