H28年 汚水処理特論 問8 問題と解説

汚泥の脱水機に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 真空ろ過機では、空気が吸引されてケーキの脱水が進む。
  2. スクリュープレスは、ウォームの回転によりスラッジをケージ内に送り込む。
  3. フィルタープレスは間欠運転であり、実験的に最適ろ過時間を決めなければならない。
  4. ベルトプレスのろ布は多数の細孔(径2~3mm程度)を有し、ろ液はこの細孔から流出する。
  5. 遠心脱水機の回転体の形には、円筒形と円錐形とがある。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

(2)は正しい記述ですが、より詳しく書くと、スクリュープレスではウォームの回転によって汚泥を多数の細孔を有するステンレス鋼製の円筒からなるケージ内に送り込み、挟隙部における圧搾圧力によって脱水します。この圧搾圧力により、ろ液は細孔から排出されます。

よって、(4)の説明は「ベルトプレスのろ布」ではなく、「スクリュープレスのケージ」の説明になっています。

ベルトプレスでは、目の粗いベルト状のろ布の上である程度自然脱水(重力による予備濃縮)して汚泥の流動性をなくしてから、ろ布の間に挟み、ロールを介して圧搾して脱水します。

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