イオン交換に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 樹脂母体に結合している活性基としてスルホン酸基が導入されている樹脂は強酸性イオン交換樹脂である。
- 樹脂母体に結合している活性基として第三級アミンが導入されている樹脂は強塩基性イオン交換樹脂である。
- イオン濃度が高い場合は、処理コストの面から電気透析法を検討するべきである。
- 油分やコロイド状有機物などを多量に含む原水を直接通すと、イオン交換樹脂の性能が劣化するので前処理を行う必要がある。
- イオン交換樹脂の再生には強酸、強アルカリや食塩などが使用され、濃厚な再生廃液が出てくる。
正解 (2)
解 説
(2)に関して、アミンは弱塩基性を示すため、「強塩基性イオン交換樹脂」ではなく「弱塩基性陰イオン交換樹脂」となります。
これに関連して、試験に出題されやすいイオン交換樹脂の活性基を以下に列挙します。
- 強酸性陽イオン交換樹脂 :スルホン酸基
- 弱酸性陽イオン交換樹脂 :カルボキシ基(カルボキシル基)
- 強塩基性陰イオン交換樹脂:第四級アンモニウム基
- 弱塩基性陰イオン交換樹脂:第三級アミン、第二級アミン
よって、正解は(2)となります。

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