H28年 汚水処理特論 問2 問題と解説

清澄ろ過に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 圧力式砂ろ過機は、密閉構造となっており、ポンプ圧力を大きくすることによって、ろ過圧力を大きくする。
  2. ろ材として用いられる砂の有効径とは、ろ材試料をふるい分けして、全質量の10%が通過するふるい目の大きさに相当する粒子径をいう。
  3. ろ材の洗浄は、一般に逆流洗浄により行われる。
  4. マイクロフロック法では、急速攪拌(かくはん)槽を出た直後のマイクロフロックを含む凝集水を直接ろ過池に通して処理する。
  5. イオン交換法、逆浸透法などの後段に清澄ろ過を置き、仕上げ処理とする。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

活性炭吸着法やイオン交換法、逆浸透法などは高度処理に分類されます。

これらの処理を行えば充分にきれいな水にすることができる一方、これらの高度処理を始める前の流入水があまりにも汚れていては、装置への負担が大きくなりすぎてしまいます。そこで、高度処理の前段に清澄ろ過を置くことで、汚水をある程度きれいにしてから高度処理を行うことが望ましいです。

よって、(5)の「後段に清澄ろ過を置き、仕上げ処理とする」という部分が誤りで、正しくは「前段に清澄ろ過を置き、前処理とする」となります。

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