H28年 汚水処理特論 問1 問題と解説

水中における浮上速度が0.1cm/sである油滴を槽の長さが24m、深さが1.8mであるAPIオイルセパレータを用いて分離したい。槽内の流速分布は均一で、流れの乱れや短絡流の影響がなく、乱流係数及び短絡係数がともに1と仮定できるとき、分離効率を100%とするために槽内の平均水平流速の設定値(m/min)として許容できる最大値はどれか。

  1. 0.4
  2. 0.6
  3. 0.8
  4. 1.0
  5. 1.2

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

浮上速度が0.1cm/sで槽の深さが1.8m(180cm)ということは、底に沈んだ油滴が水面に上がってくるまでには

だけ時間が掛かります。

よって、槽の長さ24mを進むまでに30分以上掛ければ油水分離はうまくいくので、平均水平流速の設定値として許容できる最大値は

と計算することができます。

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