H27年 大気概論 問6 問題と解説

平成24年度において、すべての測定地点でその大気濃度が指針値を下回っている有害大気汚染物質として、誤っているものはどれか。

  1. 水銀及びその化合物
  2. ニッケル化合物
  3. ひ素及びその化合物
  4. 塩化ビニルモノマー
  5. クロロホルム

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

環境基準が設定されているベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタンの4物質とは違い、基準値よりは下の扱いの指針値からの出題なので、この問題はややマイナーな知識が必要となります。つまり、捨て問題にしてしまっても構わないと、個人的には思います。

指針値が定められているのは以下の11物質です。

  1. アクリロニトリル
  2. 塩化ビニルモノマー
  3. クロロホルム
  4. 1,2-ジクロロエタン
  5. 水銀及びその化合物
  6. ニッケル化合物
  7. ひ素及びその化合物
  8. 1,3-ブタジエン
  9. マンガン及びその化合物
  10. アセトアルデヒド
  11. 塩化メチル

問題文には回りくどく「すべての測定地点でその大気濃度が指針値を下回っている有害大気汚染物質として、誤っているもの」とありますが、つまり、「1地点でも指針値を超過したものはどれか」と聞いている問題です。

上記9物質は年によって指針値超過があったりなかったりしますが、「ひ素及びその化合物」は毎年のように指針値を超過しています。平成24年度についても例外ではなく指針値を超過したので、正解は選択肢(3)ということになります。

指針値の定められた11物質に関する最新の数値はこちらのページの一番下にまとめてありますので、試験前に最新の情報を確認しておくとよいと思います。

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