H26年 大規模大気特論 問6 問題と解説

自動車排出ガスの拡散モデルに関する記述中、(ア)~(ウ)の中に挿入すべき語句の組合せとして、正しいものはどれか。

沿道に大きな障害物のない直線道路を対象としたモデルの代表例にEPAの( ア )などがある。

高層ビルに囲まれた道路では、独特の循環流が生じ、特異な汚染濃度場が形成されることが知られ、このような構造に対応したスタンフォード研究所による( イ )と呼ばれるモデルは、上空の風に対する風上側用と風下側用の二つの式から成っている。

大きな交差点や高速道路のインターチェンジなどの複雑な構造になると、( ウ )が使用される。

    (ア)       (イ)     (ウ)

  1. HIWAYモデル  STREETモデル  数値解モデル
  2. STREETモデル  PRIMEモデル  HIWAYモデル
  3. STREETモデル  HIWAYモデル  PRIMEモデル
  4. HIWAYモデル  PRIMEモデル  数値解モデル
  5. スラブモデル  PRIMEモデル  STREETモデル

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

HIWAYモデルのHIWAYとはhighwayのことで、「幹線道路」といった意味を持ちます。そのため、HIWAYモデルは幹線道路などのように、障害物のない直線道路を対象とするモデルなので、(ア)にはこれが該当します。

ちなみに、ほかの選択肢にあるSTREETモデルはストリートキャニオン(周りに建物が立ち並ぶ道路)を対象にしたモデルです。また、スラブモデルは、高密度ガスの拡散モデルです。

続いて(イ)ですが、高層ビルに囲まれた道路というのは、上記のストリートキャニオン(周りに建物が立ち並ぶ道路)に該当しますので、STREETモデルになります。

ほかの選択肢にあるPRIMEモデルは、建屋後流域での大気汚染予測のためのモデルです。

最後の(ウ)について、複雑な地形や構造に対して用いられるのは数値解モデルです。

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