H26年 ばいじん・粉じん特論 問4 問題と解説

電気集じん装置内の帯電粒子の移動速度veを表す式として、正しいものはどれか。ただし、

  • μ:ガスの粘度
  • dp:粒子径
  • q:粒子帯電量
  • E:電界強度
  • Cm:カニンガムの補正係数

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

公式として覚えていれば、即決で選択肢(2)が正しいとわかるのですが、そうでない場合は選択肢同士を比較することになります。各選択肢の差異は粒子径(dp)の位置と累乗の数です。

粒子帯電量(q)などが一定であるとき、粒子径の小さい小粒の粒子のほうが遠くに飛ばされるイメージは理解しやすいと思うので、粒子径(dp)が小さければ移動速度(ve)は大きくなりますし、逆に、粒子径(dp)が大きければ移動速度(ve)は小さくなります。

すると選択肢は、粒子径(dp)が分母にきている(1)と(2)に絞られますが、移動速度(ve)が粒子径(dp)に反比例するのか、それとも粒子径(dp)の2乗に反比例するのかは直感的にはわかりづらいので、知識がない場合はここで二者択一の運試しになります。

ちなみに、正解は、移動速度(ve)が粒子径(dp)に反比例するため、(2)が正解です。この式は知識として覚えておくことが望ましいですが、もし知らない場合でも、上記のように少しでも正答率を上げるためのアプローチをするとよいと思います。

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