H22年 大気特論 問7 問題と解説

熱電温度計と放射温度計との比較に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 放射温度計は、一般には表面温度を測定する。
  2. 放射温度計は、運動している物体の温度も測定できる。
  3. 一般に、応答の遅れは、放射温度計のほうが小さい。
  4. 熱電温度計のほうが、高温度の測定ができる。
  5. 放射温度計は、被測温体と計器との間に水蒸気やCO2があると、測定に誤差を生じる。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

熱電対温度計は接触式の温度計で、放射温度計は非接触式の温度計です。高温のものを測定しようとすると、熱電対温度計では接触させたときに温度計の素材が融けたり焼けたりする恐れがあります。

一方、放射温度計は放射熱から物体の温度を換算するため、測定対象と距離があります。よって、放射温度計自体がそこまで熱くなることはないため安全です。

以上から、(4)の記述は逆で、放射温度計のほうが、高温度の測定に向いています。

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