薬効に起因する相互作用

薬効に起因する相互作用とは、薬物の血中濃度は変わらないが、併用薬により影響を受けるような相互作用のことです。「薬力学的相互作用」と呼ばれることもあります。例を以下にいくつかあげますが、それぞれの薬の作用機序から考えれば当然のものもあれば、相互作用の機序が不明なものもあります。添付文書などを参考にしつつ、少しずつ身につけていくとよいと思います。

「ジギタリス製剤+チアジド/ループ利尿薬」
利尿薬で低 K 血症が引き起こされ、その影響でジギタリスの薬効が増強されて、ジギタリス中毒を誘発することがあります。

「アミノグリコシド系抗生物質+ループ利尿薬」
アミノグリコシド系抗生物質の副作用である、聴力障害を増強させることがあります。

「小柴胡湯+インターフェロン」
これらの併用は、間質性肺炎を引き起こすことがあります。

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