薬物代謝が薬効に及ぼす影響

薬物代謝により、原則としては薬効は減弱します。しかし、不活性体から活性体が生成することも薬物によっては、あります。これは、活性代謝 と呼ばれます。

代表的な代謝活性化を受ける薬物としては、コデイン→モルヒネ が知られています。もうひとつ代表的な薬物がサラゾスルファピリジンです。これは、大腸炎などに用いられる炎症を抑える作用を有する薬です。代謝を受けて、スルファピリジンと5-アミノサリチル酸に分解されます。代謝物の一つである5-アミノサリチル酸が抗炎症作用の実体であると考えられています。

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