神経節に作用する薬

自律神経の神経節に作用する薬とは、Nn 受容体に作用したり拮抗したりする薬のことです。(神経節のイメージは、生化学まとめました 自律神経系 参照)。

Nn の添字の「n」は、neuron (神経) の略だと考えるとよいです。自律神経節などに存在します。ちなみに、Nm 受容体の「m」 は、muscle (筋肉) の略と読むとよいです。神経接合部に分布します。

自律神経節を刺激する代表的な薬は
・ニコチン少量(ニコレット)
・アセチルコリン(オビソート)
・カルバコール(グラウマリン)
・メタコリンです。
( )の中に書いたのは、商品名の一例です。

これらの薬は、自律神経節を刺激し様々な薬理作用をもたらします。

自律神経節を遮断する代表的な薬は
・ヘキサメトニウム
・トリメタファン(アルフォナード)
・ニコチン大量(ニコレット)です。

ヘキサメトニウム、トリメタファンは、競合的節遮断薬です。アセチルコリンなどの自律神経節における情報伝達物質と競合的に作用して節を遮断します。競合的な遮断であるため大量のアセチルコリンを投与すると、遮断作用は薄れます。

大量のニコチンは、脱分極性節遮断薬です。脱分極性であるということは、非競合的であると考えればよいです。神経節が非競合的に遮断されるため、大量のアセチルコリンを投与しても遮断作用は薄れません。

代表的な神経節に作用する薬をまとめると、以下の表になります。

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