代表的な無菌製剤の種類と性質

代表的な無菌製剤としては、注射剤、点眼剤、眼軟膏剤、腹膜透析用剤があります。

注射剤は、体内に直接投与する、無菌製剤です。
注射剤はさらに、輸液剤、埋め込み注射剤、持続性注射剤に分類されます。

輸液剤は、静脈内投与する、通例100mL以上の注射剤です。

埋め込み注射剤は、長期にわたる有効成分の放出を目的として、皮下、筋肉内などに埋め込み用の器具を用いるなどして適用する、固体又はゲル状の注射剤です。

持続性注射剤は、長期にわたる有効成分の放出を目的として、筋肉内などに適用する注射剤です。

点眼剤は、眼組織に適用する、液状又は用時溶解、用時懸濁して用いる、無菌製剤です。
懸濁性点眼剤の粒子は通例、75μm以下であることが特徴です。

眼軟膏剤は、眼組織に適用する、半固形の無菌製剤です。
点眼剤に比べ、適用回数が少なくてすむことが特徴です。又、目に入っても大丈夫であることから目の周囲の皮膚症状に用いられることもあります。

腹膜透析用剤は、腹膜透析に用いる液体の無菌製剤です。
腹膜透析とは、透析
の装置として、自分の体の腹膜を使う方法です。腹膜は胃や腸などの臓器を覆っている薄い膜です。

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