ケモカインとは、白血球遊走、活性化作用を示すようなサイトカインのことです。ちなみに、サイトカインとは、免疫システムに関与する細胞から分泌されるタンパク質の総称です。
ケモカインのアミノ酸配列構造には、特徴的な 4 個のシステイン残基が見られます。N 末端側から 1 個目と 3 個目、2 個目と 4 個目が S-S 結合を形成します。N 末端の システインが連続しているケモカインを CC ケモカインと呼びます。受容体が CCR です。
N 末端側の 2 個のシステインの間に アミノ酸が 1 残基入っているケモカインを CXC ケモカインと呼びます。CXC ケモカインの代表例が IL-8 です。受容体が CXCR です。CCR5,CXCR4 が共に、HIV 感染に重要な受容体として知られています。
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