ATP

ATP(adenosine triphosphate:アデノシン三リン酸)とは、生物体で用いられる、エネルギーの保存及び利用に用いられる代表的な高エネルギー化合物です。エネルギー通貨とも呼ばれます。すなわち、エネルギーを必要とする反応で使用し消費されるということです。

高エネルギー化合物とは、その化合物に高エネルギー結合が存在する化合物です。その結合が加水分解される時に、大きな自由エネルギー放出を伴います。

イメージとしては、結合部分はぎゅっと押し縮めたバネのようなものです。ちょきんと切るとバネがすごい勢いで戻るので、その力を利用して物を押したりできるイメージです。実際には、化学反応の進行に用いられます。

ATPは、生体において最も重要な高エネルギー化合物です。ATPは、高エネルギーリン酸結合を2つもちます。構造式と、高エネルギーリン酸結合の部位を示したのが下図になります。

コメント