タンパク質の代表的な定性、定量試験法としては、ビウレット法、ローリー法、紫外部吸収法、ビシンコニン酸法、ブラッドフォード法などがあります。
ビウレット反応とは、銅に対する呈色を利用した定性反応です。又、ペプチド結合を多く含むほど強く呈色するため、おおよその濃度を測定することもできます。
ローリー法とは、ビウレット法と、アミノ酸側鎖の酸化反応を組み合わせたものです。ビウレット法の感度をよくした方法として知られています。但し、反応に時間がかかるなどの欠点があり後述した改良法であるビシンコニン酸法が実際にはよく用いられます。
紫外吸収法は、芳香族アミノ酸が UV を吸収する性質を利用して 280 nm の波長の吸光度を測定する方法です。※ちなみに、核酸の定量にも用いられます。こちらは波長が通常 260 nm です。
ビシンコニン酸は、ビウレット反応で生じた Cu2+ と特異的に反応するビシンコニン酸という試薬を反応させて、生じた錯体を比色定量する方法です。
ブラッドフォード法は、色素 CBB(Coomassie Brilliant Blue:クマシーブリリアントブルー)を結合させて行う比色定量です。
(※ブラッドフォード法を実験室で実際にやる分には、冷蔵庫から先に標準試料を出して溶かしておくことや、チップや機器の準備は大丈夫か、標準試料が少なくなったら補充しておくこと、サンプルを常に冷やし続けるのを忘れないこと、などの注意点がありました。
重要なのは『ブラッドフォード法で、試料中のタンパク質濃度を確かめる』という一動作を、完全にパッケージ化された行動で、数十分で再現性高く行うことができるかという点でした。)
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