国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R4年 問96解説

 問 題     

ヒト集団にみられるケモカイン受容体遺伝子 CCR5 を調査すると、正常型対立遺伝子 A と、コード領域に 32 塩基の欠失をもつ Δ32 対立遺伝子 a の 2 種類が観察された。成人1,000 人の集団における A の頻度が 0.9 であるとき、この集団中で遺伝子型 Aa をもつ人数として最も妥当なのはどれか。ただし、ハーディー・ワインベルグの法則が成立しているものとする。

1. 90 人
2. 120 人
3. 180 人
4. 480 人
5. 900 人

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

A 0.9、a 0.1 なので

AA の確率が 0.9 × 0.9 = 0.81
Aa の確率が 2 × (0.9 × 0.1) = 0.18
aa の確率が 0.1 × 0.1 = 0.01 です。

1000 人の集団なので
Aa は 1000 × 0.18 = 180 人と考えられます。


以上より、正解は 3 です。

類題 H26no95 ハーディー・ワインベルグの法則
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-26-95/

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