問 題
人体への放射線の確定的影響に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 放射線感受性は臓器や組織ごとに異なり、精巣や卵巣は神経組織よりも放射線感受性が低い。
㋑ 骨髄の被ばくによる造血機能低下のしきい値は、皮膚の放射線熱傷のしきい値よりも低い。
㋒ 皮膚の被ばくによる一時的脱毛のしきい値は、白内障 (視力低下) のしきい値よりも低い。
㋓ 放射線被ばくによって一部の細胞が死んでも、残りの細胞だけで十分に組織や臓器が機能すれば、臨床症状は現れない。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓
正解.4
解 説
㋐ ですが
神経細胞は分化度が高く、代表的な「感受性が低い」細胞です。精巣や卵巣の方が放射線感受性が高いです。㋐ は誤りです。
㋑ は妥当です。
しきい値が低いというのは「ちょっと浴びただけで、より影響が出やすい」と考えればよいです。
㋒ ですが
白内障 (視力低下) のしきい値の方が、一時的脱毛のしきい値よりも 10 倍弱低いです。㋒ は誤りです。※ 2018 年 5 月改訂により、しきい値 0.5Gy になりました。
㋓ は妥当です。
放射線被ばくについての記述です。
以上より、正解は 4 です。
コメント