国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R2年 問31解説

 問 題     

有機化合物と色に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 可視光を吸収する又は放出する有機化合物は色が付いて見える。

㋑ 外部刺激により色が可逆的に変化する化合物をクロミック化合物という。

㋒ β ‒ カロテンが赤橙色に見えるのは、分子内に環構造をもつためである。

㋓ フェノールフタレインは中性ではラクトン環を形成し無色であるが、塩基性にするとラクトン環が開裂して呈色する。

1.㋐、㋑、㋒、㋓
2.㋐、㋑、㋓
3.㋐、㋒
4.㋐、㋒、㋓
5.㋑、㋒、㋓ 

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

㋐、㋑、㋓ は妥当な記述です。

㋒ ですが
β ‒ カロテンの色は、二重結合の共役部分由来です。「分子内に環構造をもつため」ではありません。㋒ は誤りです。


以上より、正解は 2 です。

参考 共役や共鳴の概念
https://yaku-tik.com/yakugaku/bk-1-1-4/

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