国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R2年 問104解説

 問 題     

植物の分布に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 陸域のバイオームは、主に平均気温と日照量によって分布が決定されているが、他の環境要因にも影響される。

㋑ ハイマツが優占する日本の高山植生は、北へ行くほど標高が高いところでみられるようになる。

㋒ 緯度の違いによって生じる植生の違いを水平分布、標高の違いによって生じる植生の違いを垂直分布という。


1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

㋐ ですが
バイオームとは、生物群系のことです。ある気候条件の地域で,それぞれの条件下での安定した極相の状態になっている動植物の集り (群集) をいいます。陸域のバイオームの主な決定条件は「気温」と「降水量」です。「日照量」ではありません。記述 ㋐ は誤りです。

㋑ ですが
北へ行くほど、同じ標高でも気温が低くなる傾向にあります。そのため、北へ行くほど標高が「低いところで」みられるようになると考えられます。㋑ は誤りです。

㋒ は妥当です。
水平分布、垂直分布に関する記述です。


以上より、正解は 5 です。

類題 H27 no101 バイオーム
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-27-101/

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